先原崎灯台跡
歴史
中城(なかぐすく)湾津堅(つけん)島とともに沖縄で最初に建てられた灯台跡。
基本情報
- フリガナ
- サチバルザチトウダイアト
- 所在地
- 901-0142 沖縄県那覇市鏡水334 付近国土交通所那覇空港交通管制部入り口近く
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 「ゆいレール」那覇空港駅より徒歩12分
付随情報
- 学術的詳細
- 中城(なかぐすく)湾津堅(つけん)島とともに沖縄で最初に建てられた灯台跡。
1896年(明治29)陸軍省臨時台湾燈標建設部により、島尻郡小禄間切安次嶺(おろくまぎりあしみね)村の地先、崎原(さちばる)の突端岩礁(通称崎原グスク)上に、高さ12m、レンガ造りの灯台及び官舎・倉庫が建設された(1月10日起工、9月15日竣工)。同年11月25日に初点灯が行われ、以後、赤光・緑光二色の灯光で付近の干瀬の場所を示し、那覇港に出入りする船舶の航行安全を図った。灯台には逓信省(ていしんしょう)職員二名が置かれ、昼夜交代で勤務。1900年(明治33)4月には那覇港入口三重城(ミーグスク)にも灯台(無人)が設置され、先原崎灯台職員が定期的に見回り点検を行った。
1945年(昭和20)の沖縄戦で灯台は破壊され、跡地は米軍により航路標識塔が建てられた。現在、付近一帯は那覇航空交通管制部の敷地となっているが、岩礁の上には煉瓦の礎石や米軍の標識塔が残されている。この地は1816年琉球に来航したバジル・ホール一行が、海に突き出た岩礁の岩肌を修道院の壁に見立て「アビィ・ポイント」(修道院岬)と名付けた場所で、1853年来航のペリー提督一行の記録にも「岬は樹葉で覆われ、その先端の苔蒸した岩肌の岩石は、岬の名を示唆している」と記述されている。 - 情報引用元
- 那覇市歴史博物館