天久宮
歴史神社仏閣
天久宮由緒に、銘苅村に住む翁子が祭神の熊野権現、弁財天が小洞で消えたのを王の臣下に伝え、虚実を確かめたところ、真実であったため社殿が建立された、といわれている。
基本情報
- フリガナ
- アメクグウ
- 所在地
- 900-0012 沖縄県那覇市泊3-19-3
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり
- アクセス
- ゆいレール美栄駅下車徒歩約18分
付随情報
- 学術的詳細
- 那覇市天久にあり琉球八社の一つに数えられ熊野権現を祀っている。泊高校沿いの道を北へ行くと左に赤い鳥居が立つ神社。拝殿、本殿は階段を降りた所にある。
天久宮由緒には、「住古、銘苅村(めかりむら)に銘苅の翁子が日々愉しく暮らしていた。ある日の夕日の沈む頃の天久野に、威儀を正した法師を従えた気高い女人が山上より下りて来た。中腹には泉があって水が流れている小洞があり二人はそこへ来た。翁子が法師に何人であるか尋ねると、法師曰く、自分は山の中腹に住んでいるが、女人は山上に住む者であると答えた。翁子は不思議に思い、王の臣下にその事を伝えると王は虚実を確かめるため役人に命じ、洞窟に向かって香を供したところ、それが自然に燃えたので外に社殿を造営して祭った。後日、「我は熊野権現なり。衆生の利益のために顕現した。女人は國家の弁財天である」と神託があり、社殿を建立し祭ったといわれている。
戦前の社殿は1944(昭和19)年10月に沖縄戦で被災消失したが、戦後に御嶽形式により奉祀し、1972(昭和47)年旧2月20日に本殿を建立した。