内金城嶽
史跡歴史自然
古い記録に登場しているこの御嶽の紀元は12世紀までさかのぼる。「琉球国由来紀」(1713年)には茶湯崎村(ちゃなざきむら)(現松川)の項に記され、真壁大阿母志良礼が仕えていた。神名は「カネノ御イベ」または「モジヨルキヨノ大神」。9平方メートル内外の広さをやや丸く石垣で囲い、正面に直線のまぐさ石をかけた石門がある。石囲いの中にはアカギの大木がありその下に3個の石がたてられるなど沖縄独特の信仰形式を備えた御嶽。西側にはムーチー伝説の由来を伝える小嶽がある。市の有形民俗文化財。
基本情報
- フリガナ
- ウチカナグスクタキ
- 所在地
- 903-0815 沖縄県那覇市首里金城町3-18、20 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし(近隣に有料パーキング有)
- アクセス
- 那覇空港から「ゆいレール」に乗車。首里駅で下車徒歩19分。路線バス(4番15番)石畳入り口バス停下車徒歩2分。
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(市指定有形民俗文化財)指定年月日;昭和53年11月14日
古い記録に登場しているこの御嶽の起源は、12世紀以前にまでさかのぼると言われている。『琉球国由来記(りゅうきゅうこくゆらいき)』には現松川の茶湯崎村(ちゃなざきむら)の項に記され、真壁大阿母志良礼(まかべのおおあむしられ)が仕えていたことがわかる。9平方メートル円外の広さをやや丸く石垣で囲い、正面に直線の楣石をかけた石門がある。石囲いの中には大アカギの大木があり、その下に3個の石がたてられるなど、沖縄独特の信仰形式を備えた御嶽。東側に大嶽、西側に小嶽がある。年中行事のひとつで、旧暦12月8日に行われている鬼餅節(ムーチー)の由来を伝えるのは小嶽の方で、『琉球国由来記』などにも記されており、内金城村、松川村などから村人が12月の初庚(はつかのえ)と次の庚の日に鬼餅(ムーチー)を作って供え、おまつりが行われていた。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会