アモールシガー
史跡歴史
かつて字小禄には、18箇所のカー(井泉)が存在したが、その大部分は沖縄戦により破壊された。アモールシガーは、戦前のムラガー(共同井戸)の形を残してる数少ないカー(井泉)の1つ。
基本情報
- フリガナ
- アモールシガー
- 所在地
- 901-0152 沖縄県那覇市小禄628 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 小禄自治会前バス停より徒歩2分
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(市指定史跡)指定年月日:平成11年2月10日
かつて字小禄には、18箇所のカー(井泉)が存在したが、その大部分は沖縄戦により破壊された。アモールシガーは、戦前のムラガー(共同井戸)の形を残してる数少ないカー(井泉)の1つ。アモールシガーは集落の南側に位置し、周辺の地形より一段と低くなったところにある。かつては真玉嶽(メーヌウタキ)からアモールシガーにかけては傾斜地で、勾配のある段々畑になっていた。水の湧き出るところは長方形で垂直に掘り下げ、内側は大きな石で布積みに積まれ、さらにその上に土留めの石垣があいかた積みで積まれている。井戸口の前の洗い場には石が敷かれ、その周囲は大きな石で囲われている。また、カーへの出入口は、窪地のため階段となっている。
戦前、アモールシガーは水質がよく水量も豊富であったため、干ばつの際には字小禄だけではなく、遠く字宇栄原からも水をもらいにきていた。古来、水は大切に利用され、年中行事や人生儀礼においても大切な役割を果たしてきた。そのためアモールシガーは、過去農村生活を知る上で貴重な史跡となっている。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会