観光スポット

三重城

歴史

三重城、別称「王ヌ大比屋(おひや)城」の建造は、尚清王の夫人となった娘を持つ楚辺村の豪族「王農大親(オーヌウフヤ)」によるとされている。
当初は、屋良座森城(ヤラザモリグスク)とともに、13世紀から16世紀に朝鮮半島や中国大陸沿岸で活動していた「倭寇」と呼ばれる海賊から自国を防衛するための砦であり、堤の中ほどに臨海寺を抱え、4つの橋で連なる長堤の先に存在したが、明治期から大正期にかけて「西の海」と呼ばれた海の部分の埋め立てが進み、現在のような地勢となった。
1832年頃に「球陽八景」を下絵として葛飾北斎が描いたとされる「琉球八景」の一枚、「臨海湖声(りんかいこせい)浦添美術館所蔵」を見れば、埋め立てられる前の様子を確認する事ができる。
倭寇の衰退とともに港防衛の役割の薄れてきた三重城は、琉球舞踊「花風」に唄われるように、大切な人の船出を見送る岬として知られるようになっていく。
現在では長堤砦であった時の様子をみる事は出来ないが、史蹟として残り「水神」や「五臓神」などの石碑をみる事ができる。

基本情報

フリガナ
ミーグスク
所在地
900-0036 沖縄県那覇市西3-2-35 付近
営業時間
特になし
休日
特になし
料金
無料
駐車場
駐車場としてではないが数台の車が停められるスペース有。
アクセス
那覇空港から58号線を北上、明治橋交差点を左折、「ロワジールホテル&スパタワー 那覇」の裏手。

付随情報

学術的詳細
琉球王国時代からの貿易港だった那覇港の対岸には、1554年築城された屋良座森城があり、それよりやや遅れて三重城が築かれた。ミーグスクとは、新城の意味を表し、那覇港の守りとして今でも多くの人々が、島のご先祖様たちに向かって祈りを捧げ、慰める場所とされている。