旧御茶屋御殿石造獅子
史跡自然
御茶屋御殿(ウチャヤウドゥン)(別称東苑)は国王が遊覧され、外国の使臣を招いて宴などが開かれた王家の別荘で『南島風土記(なんとうふどき)』(1950年)には、前川家家譜によると、1677年(康煕16)年、伊舎堂親方守浄(いしゃどうウェーカタしゅじょう)が普請奉行(ふしんぶぎょう)となり、建設されたと記されている。
基本情報
- フリガナ
- キュウウチャヤウドゥンセキゾウジシ
- 所在地
- 903-0814 沖縄県那覇市首里崎山町1-77-1 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 金城町バス停より徒歩8分崎山公園内
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(市指定有形民俗文化財)指定年月日:昭和61年6月25日
御茶屋御殿(ウチャヤウドゥン)(別称東苑)は国王が遊覧され、外国の使臣を招いて宴などが開かれた国王の別荘で『南島風土記(なんとうふどき)』(1950年)には、前川家家譜によると、1677年(康煕16)年、伊舎堂親方守浄(いしゃどうウェーカタしゅじょう)が普請奉行(ふしんぶぎょう)となり、建設されたと記されている。石造獅子も、同じころにつくられたと考えられている。しかし沖縄戦によって破壊され、1979(昭和54)年に戦前の写真をもとにして修復され、今日に至る。石造獅子は冊封使汪楫(さっぽうしおうしゅう)が初めて紹介し、周煌の『琉球国志略』(1756年)には、「山の岩に『霛』(れい)の字のような梵字を掘り込み、石獅子がその下の岩陰に座っている。下には小さな四角い池があり、石でつくられた龍の口から、水が激しく湧き出てくる。その池の中には金魚が飼われている。前にはたくさんの竹が、後ろには古い松が数十株もあって、それらに趣があって美しい」と記され、石造獅子とその周りの情景を伝えている。もと石造獅子は岩陰にあったが、がけ崩れの恐れが生じたため現在地(雨乞嶽側)に移してある。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会