臨海寺
神社仏閣
臨海寺はその建立年代は不明だが、1500年代中期、那覇の港を守るために作られた三重城に渡る長堤の途中に臨海寺はあった。元々は「沖宮」を管理するために置かれた寺・別当寺だったが、明治時代の「神仏分離」により、沖宮から独立した歴史をたどる。山号は沖乃山。
海上に在ったその当時の姿は、1832年頃に「球陽八景」を下絵として葛飾北斎が描いたとされる「琉球八景」の一枚「臨海湖声(りんかいこせい)」や、北斎から数十年後に書かれた、久米島出身、明治期の歴史地理学者、仲原善忠(なかばるぜんちゅう)が記した『琉球國志略』「臨海潮声」のページ、「那覇読史地図」などでも確認する事ができる。
琉球王朝時代は、外国からの来訪者を留め置く逗留所として利用されることもあり、日本人僧侶「日秀上人」や英国軍人「ベイジル・ホール(Basil Hall 1788~1844)」などが海の上にあった臨海寺に逗留された記録がある。
明治時代に入り、那覇港と西の海に挟まれるように伸びていた長堤の西の海側が埋め立てられると、臨海寺は垣花町に移される。さらに昭和時代に入り、第二次世界大戦が勃発し沖縄戦が展開されると、その戦禍により焼失、のちに現在地である曙に場所を移し再建された。
臨海寺の宗派は「東寺真言宗」で、沖縄県内で宗派を同じくするお寺には神宮寺(宜野湾市普天間)、遍照寺(沖縄市久保田)、聖現寺(那覇市上之屋)、神徳寺(那覇市安里)などがある。
基本情報
- フリガナ
- リンカイジ
- 所在地
- 900-0002 沖縄県那覇市曙1-18-19
- 電話番号
- 098-861-2009
- 営業時間
- 8時30分~18時
- 休日
- 年中無休
- 料金
- 無料
- 駐車場
- あり
- アクセス
- 沖縄シャープ前バス停より徒歩6分