山下町第一洞穴遺跡
史跡自然
奥武山公園の南西側、山下町1丁目の住宅地域の丘にある旧石器時代の洞穴遺跡。今から約3万2千年前の「山下洞人(どうじん)」と名づけられた女児の骨などが出土した。
基本情報
- フリガナ
- ヤマシタチョウダイイチドウケツイセキ
- 所在地
- 900-0027 沖縄県那覇市山下町167 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- ゆいレール奥武山駅下車徒歩約9分
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(県指定史跡)指定年月日;昭和44年8月26日
「旧石器時代の存在を証明した遺跡」
奥武山公園の南西側、山下町1丁目の住宅地域の丘にある旧石器時代の洞穴遺跡。洞穴は幅約1.2m、高さ約3m、奥行き約5mの小さなもので、1962年に発見され、2度に渡って発掘調査が行われた。洞穴内に堆積した遺物を含んだ土や木炭の層は、約3mと厚く、6つの時代に分けることができた。洞穴の最も深い層(第Ⅵ層)からは鹿の角や骨で作った道具である骨角器(こっかくき)が発見された。鹿の骨と一緒に7歳ほどの女児の骨も出土した。人類学者により「山下洞人(どうじん)」と名付けられている。また第Ⅲ・Ⅴ層から出土した木炭の年代を測定したところ、今から約3万2千年前と分かった。その時代に山下洞人も住んでいたことになるこの洞穴遺跡は、沖縄県にも数万年前の旧石器時代から人が住んでいたことを証明してくれた重要な遺跡である。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会