さくの川
史跡自然
王家の芭蕉紙作りにも使われた、首里山川町の西、急ながけの下に湧き出る共同井戸。
基本情報
- フリガナ
- サクノカー
- 所在地
- 903-0825 沖縄県那覇市首里山川町1-89 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 山川2丁目バス停より徒歩3分
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(県指定史跡)指定年月日:平成2年4月12日
首里山川町の西、急ながけの下に湧き出る共同井戸。ガジュマルやオオタニワタリの茂る石灰岩の間から湧く水を、幅約30cm×長さ約70cmの石で作られた樋(ひ)を10個ほどもちいて、前に設けられた長方形の水溜めに導きだす樋川(ヒージャー)形式になっている。水路となっている洞穴の内側には、保全のための石垣が整然と積まれている。水くみの広場は、外側に向かって扇形に広がり、まわりの地面から約1mほど下げられているなど、この周辺の地形との調和を図るつくりが目を引く。この樋川は、地域の人々の飲料水に用いられただけでなく、王府時代には王家御用の芭蕉紙をすくのにも利用された。さくの川をあふれた水が流れる谷間の小川に沿って、王家の芭蕉紙づくりのための芭蕉園があった。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会