沖縄地方気象台跡
歴史
1927年(昭和2)この地に建てられた気象台跡。
基本情報
- フリガナ
- オキナワチホウキショウダイアト
- 所在地
- 901-0142 沖縄県那覇市鏡水陸上自衛隊那覇駐屯地内入り口近く
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 金城バス停より徒歩2分
付随情報
- 学術的詳細
- 1927年(昭和2)この地に建てられた気象台跡。
沖縄の気象観測は、1890年(明治23)那覇の松尾山(現那覇市松山公園付近)に、沖縄県立那覇二等測候所が設置されたことに始まる。同年7月1日より1日6回の観測が実施されたが、当初、那覇の人々は測候所の看板を見て、「那覇(人)を測る所」と思い、皆驚き逃げ帰ったという。
1900年(明治33)那覇一等測候所に昇格し、1日24回の定時観測を行った(1917年県立那覇測候所と改称)。1924年(大正13)5月失火により全焼したため、東京の中央気象台は測候所の国営化を要望し、同年国立中央気象台付属沖縄測候所として再出発した。敷地は小禄村字鏡水名座原(通称ガジャンビラ高台)に約2,500坪の土地を買い上げ、1927年(昭和2)4月庁舎及び無線塔2基の施設が完成した。無線塔の鉄塔は高さ約90mで沖縄一の偉容を誇った(1932年中央気象台沖縄支台、1939年福岡管区沖縄地方気象台と改称)。
1945年(昭和20)沖縄戦で施設は全壊、跡地は米軍基地となり、現在陸上自衛隊駐屯地となっている。また、戦後の気象観測は琉球軍政府のもと、1950年(昭和25)琉球気象局が置かれ、日本復帰後は沖縄気象台として、天久前原(現那覇市天久)で観測を行っていたが、1987年(昭和62)現在地の那覇市樋川の合同庁舎に移った。 - 情報引用元
- 那覇市歴史博物館