シマダガー
自然
かつて字小禄には、18箇所のカー(井泉)が存在したが、その大部分は沖縄戦により破壊された。シマダガーは、戦前のムラガー(共同井戸)の形を残している数少ないカー(井泉)の1つ。
基本情報
- フリガナ
- シマダガー
- 所在地
- 901-0152 沖縄県那覇市小禄606 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- 小禄自治会館前バス停より徒歩4分
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(市指定史跡)指定年月日:平成11年2月10日
かつて字小禄には、18箇所のカー(井泉)が存在したが、その大部分は沖縄戦により破壊された。シマダガーは、戦前のムラガー(共同井戸)の形を残している数少ないカー(井泉)の1つ。シマダガーは集落の南東側、小字名「島田原(シマダバル)」にあり名称はそれに由来している。かつて周囲はサトウキビ・イモ・野菜などをつくる畑が広がっていたが、現在は住宅地に様変わりしている。水の湧き出るところは垂直の長方形で、内側は大きな石で布積みになっている。さらにその上に土留めとして、あいかた積みの石垣が続いている。井戸口の前の洗い場には敷石があり、左の側面は大きめの石が積まれて土留めになっている。シマダガーは、農作業の帰りに手足や農具を洗う場所として使われ、干ばつの際には飲み水以外の生活用水にも活用された。
古来、水は大切に利用され、年中行事や人生礼儀においても大切な役割を果たしてきた。そのためシマダガーは、過去の農村生活を知る上で貴重な史跡となっている。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会