観光スポット

末吉宮跡

史跡歴史神社仏閣

末吉宮は首里城北方の小高い森の上にあり、琉球八社のひとつで社壇(しゃだん)とも呼ばれている。『琉球神道記(りゅうきゅうしんとうき)』(1648年)などの史料によると、尚泰久(しょうたいきゅう)王のころ(1454~60年)、鶴翁和尚(かくおうおしょう)が熊野三所権現を迎え、まつったのが始まりと伝えられている。

基本情報

フリガナ
スエヨシグウアト
所在地
903-0801 沖縄県那覇市首里末吉町1末吉公園内
電話番号
098-917-3501 那覇市文化財課
営業時間
特になし
休日
特になし
料金
無料
駐車場
あり
アクセス
モノレール市立病院前駅より徒歩6分。末吉公園内を徒歩4分。

付随情報

学術的詳細
文化財(国指定史跡)指定年月日:昭和47年5月15日
末吉宮は首里城北方の小高い森の上にあり、琉球八社のひとつで社壇(しゃだん)とも呼ばれている。『琉球神道記(りゅうきゅうしんとうき)』(1648年)などの史料によると、尚泰久(しょうたいきゅう)王のころ(1454~60年)、鶴翁和尚(かくおうおしょう)が熊野三所権現を迎え、まつったのが始まりと伝えられている。神社の下のほうには、組踊(くみおどり)「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」の舞台となり、「末吉の寺(シーシヌティラ)」と呼ばれ親しまれてきた遍照寺(へんしょうじ)(もと万寿寺)の跡がある。この寺は山号を大慶山(たいけいざん)といい、宗派は真言宗であった。尚泰久王が贈った鐘の銘に、天順元年(1457年)とあることから、末吉宮と同時に建てられたようだが、はっきりとした年代はわかっていない。石畳の参道を登ると小さな谷を越す石橋が設けられ、本殿に続いている。本殿は三間社(さんげんやしろ)流れづくりで、瓦葺きの木造建造物になる。また、神社の周りの森には、イベと呼ばれる聖地が転々とあり、境内地が古くから信仰の対象として、崇められてきた様子が伺える。1997(平成9)年に、本殿の補修工事及び彩色復元塗装工事、1999(平成11)年拝殿が86年ぶりに復元された。
情報引用元
那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会