伊江殿内庭園
史跡歴史
琉球王朝時代の士族階級の代表的な庭園で、築造年代は不明。自然の岩山に大小の奇石を巧みにはめこんであるのは、中国庭園の影響と考えられる。
基本情報
- フリガナ
- イエドゥンチテイエン
- 所在地
- 903-0812 沖縄県那覇市首里当蔵町2-21 付近
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市教育委員会文化財課
- 営業時間
- 特になし
- 休日
- 特になし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- なし
- アクセス
- ゆいレール首里駅下車徒歩約7分
付随情報
- 学術的詳細
- 文化財(国指定名勝)指定年月日:昭和61年6月16日
琉球王朝時代の士族階級の代表的な庭園で、築造年代は不明。自然の岩山に大小の奇石を巧みにはめこんであるのは、中国庭園の影響と考えられる。段々に掘られた池は雲を表し、それら雲形(うんけい)の池の間から石彫りの龍に向い合って虎形の奇石が池中に踏張っている。龍と虎の組み合わせも中国の影響と考えられる。巧みに配置された岩の表面に浮き彫りされた「巣雲(そううん)」、「漱石山房(そうせきさんぼう)」等の字は、1800(嘉慶5)年に琉球に来た尚温(しょうおん)王の冊封正使趙文楷(さっぽうせいしちょうぶんかい)、副使李鼎元(ふくしりていげん)の筆跡といわれている。もと庭の東側には椿の境界木が植えられ、庭に向かって右手前には黒木の大木や池上にはうように枝を広げた黒木の古木が生えていた。庭の東隅、一段と高い岩山の裏手にある木立の中には三日月、半月、満月の形の穴をあけた火袋のある大きな石灯籠(いしどうろう)が置かれ、それに火をともすと東の空に月が上がっているように見えたそう。庭の後方に広がる林の中には「御弓場(ウイバ)」と呼ぶ弓場もあった。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会