園比屋武御嶽石門(世界遺産)
イベント世界遺産史跡歴史首里城公園
門の形をしているが、出入り口として人が通る門ではなく、琉球国王が各地で巡礼に行く際に安全祈願をした拝所。奥には琉球の信仰における聖域である「御嶽」と呼ばれる森が広がっている。
基本情報
- フリガナ
- ソノヒヤンウタキイシモン
- 所在地
- 903-0816 沖縄県那覇市首里真和志1-7 付近首里城公園内
- 電話番号
- 098-917-3501 那覇市文化財課
- 休日
- なし
- 料金
- 無料
- 駐車場
- 有料駐車場あり
- アクセス
- 那覇空港から「ゆいレール」に乗車。首里駅にて下車。徒歩10分。市内線(1、17)番、市外線46番に乗車し、首里城公園入口バス停にて下車、徒歩約5分で守礼門に到着。
首里城下町線8番に乗車し、首里城前にて下車、徒歩1分で守礼門前に到着。
市内線9番・市外線25番に乗車し、山川バス停にて下車、徒歩約15分で守礼門に到着。
付随情報
- バリアフリー
- 学術的詳細
- 世界遺産 指定年月:平成12年2月
文化財(国指定建造物)指定年月日:昭和47年5月15日
守礼門の後ろ、首里城歓会門に向かって左手にある。石門は神社でいう拝殿に当たり、その後ろにある丘が神殿になっていたとおもわれる。園比屋武御嶽は、国王が城から出かける時の道中の無事を祈り、聞特大君(きこえおおきみ)の就任儀礼である御新下り(ウアラウイ)には最初にお参りする所であった。石門は1519年、尚真(しょうしん)王が八重山竹富島の西塘(にしとう)に命じて作らせた。木製の扉を除き、主として琉球石灰岩、棟飾りなどは細粒砂岩で作られている。平唐門(ひらからもん)と呼ばれる構造形式でアーチはなく、長方形のまぐさ石の腹を削っている。軒は石造りながら垂木を張り出し、屋根は木造板葺(もくぞういたぶ)きを表わしている。屋根の両妻(りょうずま)から軒先までは和風だが、棟飾りは火焔宝珠を中心として両側に鴟尾(しび)が配されるなど、中国的な要素を兼ね備えている。また上から見ると、両側の石牆(せきしょう)が中央に向かってすぼまり、床は中央で盛り上がっており、遠目に見た時の目の錯覚を補う工夫がされている。
1945(昭和20)年に戦災を受けて大破したが、1956(昭和31)年に琉球政府によってトラバーチン材を用いて復元された。しかし、後に亀裂が生じたため、1982(昭和57)年から5年の歳月をかけ全面的に解体修理を行い、古材をできるだけ使い、石材、工法も昔のままに修復され今日にいたっている。 - 情報引用元
- 那覇市教育委員会文化財課(2007)『那覇市の文化財』那覇市教育委員会